私らしさを探す女子就活サイト
Presented by あさがくナビ
私らしさを探す
女子就活サイト

Column今月の就活お役立ちコラム

2018.06 自己分析(3)

どこまで正直に
言っていいものか

  自己分析を重ねていくと、自分自身の本当の欲求をそのまま伝えていいものか、悩むことがあると思います。例えば出産や介護といったライフイベント。
  Aさんは「いずれは専業主婦になりたいという気持ちがあるけれど、伝えていいのだろうか。伝えるとすれば、どう伝えればいいんだろう…?」と悩みました。ここで大切なことは、なぜ専業主婦になりたいのか考えを整理することと、企業側の続けて働いてほしいという願いにどう応えるのか考えをまとめることです。

なぜ専業主婦になりたいのか

  ただなんとなく育児と仕事の両立は大変そうだから、というだけではそれを聞いた相手は納得しません。例えば自身の幼少期の経験からそう考えた、ゼミで社会問題について考察し親子のコミュニケーションを多く取りたいと考えているからなど、論理的な意見を持っておきましょう。大切なのはこの「論理性」で、きちんとした根拠に基づいた考えであることを伝え、説得力のある意見とする必要があります。

  しかし、これをもってしても相手(企業側)の願いを叶えることはできませんよね。ただ自分の欲求を伝えるだけでは、議論は平行線。採用されるということは雇用契約を結ぶということ、契約にはお互いの合意が要ります。学生は入社したいとお願いする立場でもあるわけですから、次のように「歩み寄り」を意識したいところです。

続けて働いてほしいというニーズにどう応えるか

  企業はあなたを採用し、さまざまな教育や実践の場を提供して人財として育てていきます。「伸びしろ」に期待して新卒採用をするわけなので、やはり長く続けてほしいと思っているんですね。とはいえ、出産や介護があるかもしれないことはもちろん分かっていますし、その場合のために福利厚生の制度を用意したり、相談できる場を作ったりして、社員が働き続けられるよう工夫しています。

  そのような企業側の努力を前に、ただ「専業主婦になりたいです」と言ってしまったら、長く働いてほしいと思う企業側からすればミスマッチになりかねません。そこで、バランスを取ってこんな歩み寄りはどうでしょう。

Aさんの例

「就職活動をする前は、ゼミでの学びから専業主婦として親子のコミュニケーションをたくさん取りたいと考えていました。しかし、御社の〇〇制度を知って意識が変わりました。働きながらでも親子の時間を多く取ることができますし、会社のイベントにご家族と参加されている写真の皆さんの楽しそうな様子を説明会の動画で拝見して、働きながら育児をすることへの不安が少し解消されたと思っています。将来のことはまだ分かりませんが、働きながらしっかり先のことを模索していきたいです」

  はい、模範解答ですよね(笑)。さっと答えられるかな……?と思われるかもしれませんが、こんな風にバランスを考えることがとても大切です。即答で「ずっと働きます!」と言われるよりも、よく考えた末の意見だな、将来のことをしっかりイメージしている人なんだなという印象を相手に持ってもらうことができます。

  このように、自分の考えを整理し、企業側のこともよく調べ(企業研究ですね)、相手のニーズも考えた上で、意見を伝えていくことが重要です。

  もし出産や介護は自分には関係ないなと今のところ考えている場合でも、自分が病気になった場合など、将来には不確定要素がたくさんあります。大切なことは、そうした将来を考えながら今を生きているか、先のことを見ながら行動するということが働く上でも必要だからですね。ぜひ自己分析をする中で、こうしたさまざまな未来を思い浮かべながら自分の考えを書き出してみてください。

Writer Profile
本多夏帆(ほんだ・なつほ)

東京都三鷹市生まれ。大学卒業後、住宅系ベンチャーを経て、2014年から行政書士として独立。企業法務サービスを展開するとともに、大手予備校で講師として、受験指導やキャリア教育に取り組んだ経験を生かし、学生向けの就職支援サービス「Lifeをつくる-Breath就活塾」を設立。これに伴い採用側の支援も行う。日々、就活生と人事・経営者の生の声を聞き、現代の採用市場に詳しい。ワンコインで行う相談や書類添削、面接特訓などが人気。学生時代は合唱に打ち込み、いまも趣味は歌うこと。野球の応援は大きな声で。