私らしさを探す女子就活サイト
Presented by あさがくナビ
私らしさを探す
女子就活サイト

Interview先輩インタビュー

子ども時代の夢叶えた
客室乗務員から
いまは地上勤務へ

日本航空株式会社
大久保里枝さん

おおくぼ・りえ 1986年、東京都生まれ。大学では文学部英米文学科を専攻。2009年、日本航空株式会社に入社。2019年1月まで客室乗務員のクラス責任者であるリードキャビンアテンダントとして乗務。2月から客室品質企画部で機内食のドリンクの企画・運営・マニュアル作成などを担当。

Interview 先輩インタビュー

子ども時代の夢叶えた
客室乗務員から
いまは地上勤務へ

日本航空株式会社
大久保里枝さん

おおくぼ・りえ 1986年、東京都生まれ。大学では文学部英米文学科を専攻。2009年、日本航空株式会社に入社。2019年1月まで客室乗務員のクラス責任者であるリードキャビンアテンダントとして乗務。2月から客室品質企画部で機内食のドリンクの企画・運営・マニュアル作成などを担当。

Work 仕事

世界を飛び回った10年
現在は地上から
客室乗務員を支える

 入社以来、大久保さんは客室乗務員として約10年間、国内線・国際線に乗務していた。今年の2月から異動で地上勤務となり、客室品質企画部で機内食の企画・運営を担当している。日本航空(JAL)には約6千人の客室乗務員が在籍しているが、その中で地上勤務を経験できる客室乗務員はほんのわずかという。大久保さんが現在所属する部署でも約30人しかいない。大久保さんも2年後には客室乗務員として復帰する予定だ。
 まず客室乗務員として勤務した10年間のやりがいを尋ねると「JALの中で唯一お客さまと機内で触れ合うことができ、『今日のフライトは最高だったよ』『今度は○○○○のワインが飲みたいな』など生の声を伺えることです」という。顧客のさまざまな要望が大久保さんの中でデータベース化しているわけだ。
 現在の仕事は、機内食で提供するワインやシャンパンなどのドリンクをソムリエや著名なレストランのシェフなどと話し合いを重ねて選び、それらの特徴を客室乗乗務員が顧客に伝えるためのマニュアルを作成している。客室乗務員時代の経験で培ったデータベースを生かすチャンスというわけだ。「この部署に来てから、客室乗務員が機内で行うサービスに対してお客さまから『よかったよ』という言葉をもらえるのは、多くの関連部署の協力や取り組みに支えられてのことなのだということを身に染みて感じています」

WLB ワークライフバランス

朝起きて、夜眠れる
現在の生活リズムは○

 客室乗務員時代は、4日間フライトに乗務をして2日休みというサイクルだったため、起きる時間も寝る時間も不規則になりがちだった。地上勤務になってからは、「朝起きて、夜眠るという規則正しいサイクルになり、生活リズムのバランスはよくなりました」と大久保さん。一方、その日のフライトが終わると客室乗務員の仕事は完結していたが、今は1年後の機内食やドリンクを長期スパンで企画しているため、気持ちを切り替えるポイントを模索中だ。また客室乗務員の場合、国際線の北米路線など、長時間立ちっぱなしで歩き回るフライトもあり、体力は必須だった。現在は座って仕事をする時間が長いという。
 「おかげで太ってしまうのが心配。もう少し仕事に慣れたら、ジムに通って体を動かすつもりです」

ポーチはフランクフルトで、エコバックはパリで購入。ひとり1台貸与されるiPadで、客室乗務員は乗務に必要なマニュアルや資料を確認する。「香川県小豆島産のオリーブを使ったハンドクリームは香りが強くないので乗務員の間で人気です!」

Holiday 休日

ワインに興味を持ち
ソムリエの資格を取得!

 顧客に提供する機内食や飲み物について勉強するなかで、とくにワインに興味を持つようになり、2年前にソムリエの資格を取得した。長期休暇を利用してワイナリーをめぐったり、ワインのおいしいお店にいったりと、日々ワインの知識をブラッシュアップ中だ。
 「ソムリエの勉強をしたことで、機内でお客様とワインについてお話する機会が増えましたし、現在の部署もワインとつながっているので、仕事も楽しくさせていただいています」
 好きなことが仕事にも活かされているようだ。

休暇で訪れたカリフォルニアのワイナリーで

Job hunting 就職活動

学生時代から
客室乗務員になることを
前提にした対策

 家族旅行で飛行機が好きになり、幼いころから夢は客室乗務員だった大久保さん。学生時代も客室乗務員になることを前提にいろいろ準備を重ねたそうだ。英米文学科専攻にしたのも、英語が好きだったのと、進路相談した際にこの職業を目指すなら文学部のほうがよいとアドバイスを受けたからだ。大学3年生のときには1年間客室乗務員の養成スクールに通い、面接と筆記試験の対策などを学んだ。就職活動では、航空会社の説明会だけではなく、飛行機の工場見学などにも足を運びいろいろと研究した。
 「航空業界の採用試験は、他の業界より遅かったので、本当に思いが高まったところで迎えたという感じでした」。なかでも特に国際線に幅広いネットワークを持っているJALに心惹かれた。ナショナルフラッグキャリアとして日本の航空業界をリードしてきた歴史もある一方で、新しいことにチャレンジしているのも魅力的だった。
 実際に客室乗務員として働き始めると驚きもあった。「優雅に働いているように見えていたけれど、裏では本当にやることがたくさんで、12時間のフライトなんて、あっという間に終わってしまいます」。最初はとまどったものの、先輩乗務員たちの落ち着いた接客ぶりを見ながら、「忙しさをお客様の前では感じさせない術」を現場で学び、機内では笑顔で顧客それぞれにあったサービスを提供できるようになった。

Future Plan 将来の展望

機内で知り合った子と
一緒に働きたい

 現在の部署での仕事は2年間の予定だ。「地上勤務の機会で得た知識、経験を客室乗務員に戻ったときに仲間に伝えたい」というのが、大久保さんの直近の目標だ。
 そしてもうひとつ、いつか叶えばいいなと思っている夢がある。
 今から7、8年前、ホノルル便に乗務した大久保さんは、ある年配の女性客と会話をする中で、還暦のお祝いで行くことがわかり、乗務員とささやかなお祝いを渡したそうだ。後日、女性客の娘から大久保さんの所に手紙が届いた。
 「私とお客さまのやりとりをその孫娘さんが見ていて、『将来の夢は客室乗務員になりたい』と言い出したそうです。そのことをお手紙で知らせてくださったんです」
 いまもその家族とは毎年年賀状のやりとりをしているそうだ。その孫娘は今年、大学生になる。客室乗務員の夢は今も変わらないという。

Career up キャリアアップ

資格取得で
キャリアアップを目指す

 客室乗務員採用の社員は、入社してすぐに厳しい訓練を受けることになる。まず行われるのが乗客の安全を一番に考え、迅速に的確な判断ができるよう、さまざまなシーンを想定して行われる救難保安訓練だ。「とても厳しくて、訓練期間が終わったときには、仲間たちとドラマみたいに涙を流しました」と大久保さん。
 その後、国内線のフライトを経験したあと、国際線にも乗務するようになる。機内ではまずエコノミークラス担当から始まり、ビジネスクラスを経て、ファーストクラス担当へ昇格する。それぞれのクラスにあったサービスができるように訓練や試験を受ける。
 乗務の合間にさまざまな訓練や資格を取得しキャリアアップを目指すことができる。TOIECの試験もそれぞれの資格のレベルに合わせた目標点数を目指し、毎年受験しなければならない。入社してからも努力は欠かせない。
 大久保さんのように地上勤務になっても、客室乗務員としてのさまざまな資格や能力を保持するために年に数回はフライト乗務が義務付けられている。大久保さんは、今後フライト業務に復帰したら大型旅客機のフライトで客室すべての責任者にあたる「チーフキャビンアテンダント」の資格を取得するのが夢だ。飛行機の中で1人だけ白いジャケットを着用している乗務員のことだ。
 「この仕事を続けられたら、いつかは、という思いはあります」と大久保さん。

Message 就活生へのメッセージ

自分にあった
縁のある会社が
必ずあるはず

 就職活動中は落ち込むこともたくさんあったという。立て続けに不合格通知をもらったときは、「自分が社会に必要とされていないのかな」と思ったほどだ。
 「それも『縁』だと考えると必ず自分にあった『縁』のある会社があるはず。なので、あきらめずにがんばってほしいです」
 客室乗務員を目指すならば、英語の勉強は必須ともアドバイスしてくれた。大久保さん自身、「いまも英語に苦戦しています」という。2020年の東京五輪に向けてさらに海外の顧客は増えるので、語学力のブラッシュアップは常に必要なのだ。
 「仕事を始めてから10年、あっという間に駆け抜けてきた気がします。就活も大事ですが、最後の学生生活は友人たちと思う存分楽しんで思い出たくさんつくってください」

乗務していたころに機内で。左下が大久保さん

大久保さんの1日の Schedule

規則正しい生活リズムが新鮮

乗務していたころと違って、朝早く起き、夜は早めに寝る規則正しい生活リズムに身体を慣らしているところだ。

6:30 起床
8:00 出勤
9:00 始業 マニュアル作成や打ち合わせ
12:00
~13:00
ランチライム 勤務地が羽田空港なので、お弁当か空港の食堂、たまに空港内のレストランでランチすることも
13:00~ 客室乗務員や顧客からあがってきた改善点などを各部署とやりとり
18:00 退社
19:00~ 同じ部署の先輩と食事
21:30~ 帰宅
22:00~ 入浴・就寝準備
23:00~ TV鑑賞・翌日の用意
00:00~ 就寝
取材・文 橋爪玲子  写真 山本友来